リアル!中国大陸記

中国大好き~! 京都出身の筆者が中国ローカル旅を記録します。

中国への個人旅行は目的地に行くだけでも大変です。そこで、筆者が直接リアルに乗り込んガイドブックには載っていない情報を中心にレポート致します! 中国資本のCtrip・wechat・春秋航空も活用。

蘇州の老舗店「得月楼」で上海蟹

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今夜はリッチーに☆彡
蘇州の超有名店!創業400年以上といわれる蘇州の三大レストラン。
老舗「得月楼」へ行ってきました。
そう、ここへはあのご当地名物を食べに来たのです。

上海ガニを!!

 

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得月楼があるのは蘇州の美食街「観前街」エリア。
ファッション・雑貨・レストランが立ち並び、歴史的な蘇州の中心地にありながらもここは今風です。

上海蟹なんだから、上海で獲れる蟹なんじゃないの?
普通は誰もがそう思ってしまいますが(もちろん上海市でも養殖してますが)。学術名称はチュウゴクモクズガニといって長江流域を中心に遼寧省から広東省まで広く生息しているイワガニ科の蟹だそうです。
上海ガニというのは日本人が呼ぶ呼び方で。中国では「大閘蟹(ダージャーシエ)」と呼ばれています。
産地で有名なのは江蘇省付近で、特に蘇州近郊の「陽澄湖(ヤンチェンフー)」という湖で獲れた蟹は陽澄湖ブランドとしてタグや刻印が付けられて高級品として売り買いされています。
陽澄湖産の上海ガニはあまりの人気に偽物もたくさん出回っているので信頼のおけるお店に行くのが良いようです。
そんなわけで、実は上海市ではなく蘇州市が名産地であるという事で。
蘇州に来たら陽澄湖産の上海ガニを食べなければ!

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さすが有名高級店です。
広い~~!
お給仕のお姉さま方の人数も多いです!!
蘇州の名物料理「淡水エビ炒め」「臭豆腐」なんかも入れながら青菜炒め・炒飯・酸辣湯青島ビールを注文。
そして上海ガニ
2人なので2杯いただくことにしました。値段は時価です。
サイズはどれにするのか、わからなければ冷蔵庫に連れて行ってくれるので実際に蟹を見てどの蟹にするのか選びます。どんな調理法で食べるのか聞かれます。そして最終的に本当にこの蟹でいいのかと確認されます。なんだかすごく厳重だ。高級品だもんね。
それが決まってから調理開始するので、先に頼んだ料理を食べながら待つ感じになります。

だいぶ料理も食べ進んできたところで、ついに主役の登場です。

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おいでませ上海蟹さん!
「この蟹で間違いないですか?
陽澄湖産のタグがちゃんとついています。確認してください」
「はい…(;´▽`A``。大丈夫です」

ではいただきましょうか!
「?」
「あ、あのう。この紐どうやって切れば…(;'∀') 
すいません。紐解いてください(;・∀・)」
「え?あ。はい。ハサミ取ってきますね。ちょっと待ってね」(お姉さん、ハサミ取りに行く)
なかなか食べられない。
じーっと蟹を観察する。
すごい毛生えてるね。

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日本ならば蟹が出てくれば一緒にハサミと蟹フォークも出てくるものですが。
そんな便利グッズは無いわけで。
中国の太くて長い箸しかアイテムが無いので食べるまでに時間がかかる(;´・ω・)
バリッと解体して、あとは箸でひたすら解体。

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だいぶと格闘して取り分ける。
蟹のサイズは手のひらサイズ。
蟹みそはスプーン1杯。蟹の身はティースプーン1杯。
・・・確かにこれは高級品だわ・・・。
蟹の身は、スッカスカで味も薄くて食べるという域まで及ばない。
しかし本命の蟹みそは違った!「こ、これは!確かに格別なお味!!」
こんなに小さな淡水蟹なのに日本の毛ガニの蟹味噌に負けてないです。
私が日本の海の蟹(毛ガニとかズワイガニとか)の味を知らなければ、間違いなくこれは美味な高級珍味として感動していた事でしょう!

日本の海の蟹と比べるのがそもそもナンセンスなのかもしれませんが、日本人はとにかく自国のものと比べたがるので上海ガニを食べる時は、日本で食べた海のカニの味は忘れましょう!

 

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そんなわけで。
人生初めての上海蟹の姿蒸しを完食したのでありました。
美味しかった。確かに美味しかった。
だがしかし、次回からは姿蒸しではなく小籠包や蟹みそを使った料理を食べてみたいです(;^ω^) 
フォルムを観察しながら解体して食べるというのはとても良い経験にはなったので、やってみる価値はありますけどね!

 

以上!
上海ガニ食べてきたレポでした。

 

同じ甲殻類でこんなのも食べましたよ(*´ω`*)

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