リアル!中国大陸記

中国大好き~! 京都出身の筆者が中国ローカル旅を記録します。

中国への個人旅行は目的地に行くだけでも大変です。そこで、筆者が直接リアルに乗り込んガイドブックには載っていない情報を中心にレポート致します! 中国資本のCtrip・wechat・春秋航空も活用。

新場古鎮~地下鉄で行ける上海の水郷古鎮~

f:id:realchina:20170209190606j:plain

上海市内で「七宝」以外に、地下鉄で行ける水郷古鎮があるのをご存知ですか?
今回は地下鉄16号線で行く「新場古鎮」をご紹介します。

 上海近郊での水郷古鎮といえば、上海から車で1~2時間ほどの場所に位置する「朱家角」「周荘」「西塘」「烏鎮」が有名です。しかし、いずれもバスツアーを利用したり、タクシーをチャーターして行くなど。半日~1日がかりでの観光となります。
急に時間が空いた。トランジットで時間がある。近場で田舎を感じたい。乗降しやすい地下鉄でどこか行きたい。
そんなニーズに合うのが「新場古鎮」です。

新場古鎮は、地下鉄16号線「新場」駅が最寄り駅です。
地図で言うと、上海の南東エリアになります。上海浦東国際空港から見ると南西(左下)。
「上海野性動物」駅の隣駅になります。
地下鉄16号線は、地下鉄…とは書いていますが。高架を走ります。
上海の浦東、それもだいぶ田舎のエリアを走る線なので。車窓からの風景が高層ビル群ばかり見ていた上海市街をイメージしていると、かなりのギャップがありますね。
畑・農業用水路・ため池・瓦屋根の民家。
上海の田舎の風景があります。
駅前だけヒョロっとした高層住宅が数本建っています。

「新場」駅に到着して。
駅前に停まっているタクシーに乗り込みます。
「新場古鎮(シンチャングーチン)」と告げれば連れて行ってくれます。
5~10分くらいで着きます。
2017年1月現在、タクシーの初乗りは14元。支払いは同行者が交通カードで済ませてしまったので、ちょっとよく覚えてません。
でも、地図で見ると3キロくらいしか離れてないので2メーターくらいで行けたのではないかと予想しております。

f:id:realchina:20170209171218j:plain

「新場古鎮」に到着。

メインストリートは新場大街です。
地図の白い部分が伝統的な上海の木造家屋が残っている部分です。
他の水郷古鎮と違って、まだまだ観光地化されていなくて実際に人々の生活が垣間見えます。

入り口には立派な石造りの門があります。
ここから古鎮が始まると思うとワクワクしますね~。

上海でもほかの場所でもそうですが、中国の集落は村の入り口にこのような門がありますね。
バスなどで街道(バイパス道路)を走っていると、村(鎮)の入り口に門があります。村の名前が書いてあったり。極彩色で彩られていたり。木造のシンプルなものだったり。村の個性がありますね。

では古鎮のなかへ入ってみましょう。

f:id:realchina:20170210071658j:plain

新場古鎮の街並みです。
上海の伝統建築ですね。
金山区の楓桱鎮とも同じ建築様式です。
綺麗にリフォームされている物件もありますが、創建当時を思い出させるような古びた物件もあります。洗濯物が干してあるところなんかは生活感があって、まだ完全に観光地化けされていないのがわかりますね。
夕方になると近くの畑から採れたての青菜を売りに、おばあちゃんが来ていました。凄く新鮮そうで、近くに住んでいたら買いたいほど!

石畳の細い路地には、観光客用のお土産屋さんだけではなく色々な商店があり。街並みだけでなく、ぶらぶらお店を覗きながら歩くのも楽しいです。

f:id:realchina:20170209180000j:plain

水郷古鎮らしい写真も。
十字にクロスしている部分もあり、石造りの橋が渡してあります。
水郷沿いは片側が回廊になっていて、カフェスペースも設けられています。私が行った時は1月3日の夕方で、寒いし平日ですからティータイムという感じではありませんでしたが。気候の良い時期にはたくさんのお客さんで賑わうのかなと思いました。
まわりに高層の建築物が無いのが雰囲気を壊していなくて良いですね~。

f:id:realchina:20170209180929j:plain

一応、何軒かはお土産物屋さんがあります。
新場の…というものではないと思いますが、上海の特産品ですね。
楓桱特産とか書いてあるし(;・∀・)

●サンザシバーは、今回の旅で初めて見ました。アイスみたいな形状になってます。サンザシは好きなので、よく買いますが。味を想像すると、あのサイズをガブガブ食べるのは結構勇気いるというか…。お腹減ってるときに食べたいと思いました。

●シュウマイや八宝飯もありました。その場で食べるのではなく、自宅に持ち帰って食べる感じですね。

●珍しかったのが、「桃胶羹」という桃の樹液を固めたものです。漢方薬ですね。
おばさまたちが熱心に説明を聞いて買い求めていました。

調べてみたら出てきましたね。「桃胶_百度百科

桃胶的做法大全_桃胶的家常做法_桃胶怎么做好吃_下厨房

●寒いし、ちょっと何か食べたい。と思っていたらおいしそうなもの発見☆彡
 今川焼のようなものに何かペーストが塗ってある。
食べてみたら、今川焼そのもの。ペーストは少し磯の香りがしてあまじょっぱい。醤油ベースで海藻が入っているのかな?不思議な味がしたよ。

 

f:id:realchina:20170209183647j:plain

珍しいものを見つけました。新場古鎮のなかで何軒かお店がありました。
「上海上布」という織物があるそうです。
全然知らなくて、初めて見ました。
抗日戦争のドラマに出てくる平民中国人の服装に似ていますね(これがそうなのかな?)。
綿織物のようです。模様は縞模様と格子模様がありました。製品も売っていますが、反物の状態の方が沢山売っていましたね。オーダーでも作ってもらえるのでしょうか。ミシンが置いてありました。
春夏の子供服なんかには涼しくて非常に良いのではないかと思いました。私たちがこのデザインで普段着るのは、かなりカジュアルになってしまうので。夏の部屋着とか近所用にすると小ざっぱりとしてオシャレなのではないかと思いました。
布を買ってパターン渡してワンピースでも作ってもらえたら、オシャレな服が出来上がるのだと思います。
伝統産業のようですので、絶えないでほしいですね!
「上海上布」、覚えておきましょう!

 

実は行った時間が遅くて、新場古鎮には1時間ほどしか滞在できなかったんです。施設やお寺には時間切れで入れませんでした。
なので、もう一度リベンジしたいですね。その時は施設やお寺などのスポットにも行ってみたいです。