リアル!中国大陸記

中国大好き~! 京都出身の筆者が中国ローカル旅を記録します。

中国への個人旅行は目的地に行くだけでも大変です。そこで、筆者が直接リアルに乗り込んガイドブックには載っていない情報を中心にレポート致します! 中国資本のCtrip・wechat・春秋航空も活用。

コロンス島の歴史的建築物

中華人民共和国福建省南部にある厦門市(アモイもしくはシャァメン)。

コロンス島に渡るには観光客用港へ行き、フェリーに乗って島へ渡ります。

船を降りればそこは別世界!

100年前にタイムスリップですv

 

横浜や神戸・長崎の居留地が好きな人。
ヨーロッパの住宅が好きな人。
そんな人にピッタリなのがコロンス島の歴史的建築物です。
周囲6キロほどの島のほとんどが歴史的建築だという、好きな人には夢のような島です。

私は古い建築大好きなので、とにかく嬉しくて写真をパチパチ。細い路地もウロウロ。迷路みたいな道に迷い込みながら、まだ発見していない建築を見つけてジーっと眺める。

一軒一軒個性があり、施工年によって変わる建築の流行。施工者によって違う意匠。
1910年~1935年の建築がズラリ!!
まるで建築の博物館です。

その一部をご紹介。
「え!ここはどこ?」と、思ってしまうでしょうvv

個人的にビビッときた建築物をピックアップしてみました。


1、外壁に植物や動物のレリーフが飾られている。極彩色で彩られた外壁は今でこそ剥げ落ちてしまっているけど、完成当時はどれだけ煌びやかだったのか想像するだけでゾクゾクしてしまう。

2、細い坂道を上っているとドッシリとした構えの邸宅が現れた。大木の影に隠れて日当たりが悪いのか、昼間でも暗かった。

3、大理石と石造りのバルコニー。ここのお家は廃屋だったので雑草が生えていました。フランスっぽいエレガントなアールを多く使った様式。お向かいの邸宅はレンガ造り。
こうやって、写真の奥に映ったものも歴史的建築というのが素晴らしいね。

4、モルタルで仕上げた外観。外壁や門もそれぞれデザインが個性的でオシャレ。トランプのダイヤ柄みたいですね。

5、どっしりとした造りの集合住宅。
この造りは左右対称ですね。レンガむき出しの造りなので、たぶん建築費は抑え目。ここの住宅は丁寧に使われているみたいで、とても保存状態がよく、築年数を感じさせない佇まいでした。

6、高い塀と植栽に覆われて家の全貌はわかりませんでしたが、大きな前庭と車寄せのある邸宅でした。
何よりもこのオレンジの屋根が素敵v この屋根の形にときめいてしまいますね!!

7、これは!どうみても日本建築!!1937年造ということで、歴史的にも合点がいく。
外壁の石とデザインは日本そのもの。
屋根の形や窓枠の形なんか見ても、大正~昭和初期の建築ですよね。外から観察するに、住宅というよりは病院のような学校のような感じがしました。内装が真っ白で長い廊下と室内の分け方がそれっぽい。
庭の植栽も、サザンカやソテツがありましたのでそんなところも日本を感じました。

8、上り坂に建つ邸宅。現在はカフェとホテルになっています。1935年造。
ここは門が特徴。石造りの鷲が門の上に降り立ったようなデザインが施されています。直線的で硬い印象。ドイツっぽいかも?


いろんな建築様式の邸宅が並ぶコロンス島。
あれはイギリス?フランスっぽい?など当時を想像しながら歩くと楽しさ倍増。
中国語版しかありませんが、邸宅を紹介したガイドブックも島で買うことができます。
語学ができれば、有料ガイドが「ここはフィリピン華僑が~~の為に建てた~~で」というようにめっちゃ細かく紹介してくれます。

 

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(この場所へ行った日;2015年12月29日~2016年1月2日)